社長挨拶

社長挨拶 創立20周年を迎えて

NTTイフ杉原社長による20周年挨拶

NTTイフは、2020年9月をもちまして創立20周年を迎えました。あらためて、NTTイフを支えてくださっているすべての方々に感謝申し上げます。
NTTイフは、インターネットの保険代理店として2000年に誕生しました。当時は、保険料が自由化されてダイレクト保険会社が誕生し、本格的な価格競争に突入した頃です。また政府からe-Japan構想が発表され、Googleが日本語での検索サービスを開始するなどビジネスでのIT活用が加速し始めインターネットとモバイルの時代が本格的に幕を開けようとしていた頃となります。
NTTイフは設立当初からWebによる自動車保険の一括比較見積もり・契約サービスの提供を開始しました。その後、バイク保険、ペット保険、海外旅行保険等損害保険のラインナップを充実するとともに、自社のカスタマーセンターを活用して自動車保険の更新案内を行うなど、NTTグループならではのICT活用による保険選びの新しい形を次々と実現してきました。
2018年に自動車保険の一括比較見積もりサービスに「チャットボット」を活用したお客さま支援サービスを業界で初めて導入しました。2019年には自動車保険一括比較見積もり時のお客さま負担の軽減に取り組み、自動車保険証券の写真や画像をもとにAIが入力補助をおこなう「NTTイフのカシャ!比較見積もり」を提供開始しました。法人のお客さまに対しては、自動車保険等の一括比較見積もり・契約サービスと代理店業務に必要なシステムを保険業界向けASPサービス「If-InsurTech®」のブランドで提供しており、2019年には代理店の見積もり業務効率化に資するRPAソリューションを開発し、「NTTイフのカシャ!比較見積もり」と併せて、お客さまへのソリューション提案を積極的に行っているところです。

世界は今、新型コロナウイルスの脅威に直面しており、これまでに想像したことのなかった日常がニューノーマルとなっています。残念ながら本年開催されるはずだった東京オリンピック・パラリンピックは来年に延期されており、新型コロナウイルスの脅威は、私たちの社会や個人を分断し、排他的な社会へと変容させかねない非常に厳しいものとなっています。先行きを見通しにくい変化の激しい時代だからこそ、NTTグループの変わらぬ価値「Integrity(誠実さ)」を一層大切にしていきたいと考えています。
これから訪れる未来において、AIを始めとする様々なテクノロジーやInsurTechの世界は更に進化を遂げることでしょう。私たちはこれまで長年に渡り培った保険代理店としてのノウハウ、デジタルマーケティングやAPI等の高度な技術を駆使することにより、サービス品質向上、お客さまの利便性向上の取り組みを継続してお客さまに安心とゆとりをお届けする「No.1ネット代理店」「InsurTech Enabler」になることを目指しております。今後も生活に根差した異業種サービス(X-Tech)との組み合わせにより、Society5.0における様々な課題に対して「保険」がシームレスにサポートできる新たな時代のサービスを創り、社会的課題の解決に貢献して参ります。社会的課題の解決が、ICTを活用したスマートな社会の実現へ貢献し、国連の提唱する持続可能な開発目標SDGsに貢献するものと考えています。
今後ともNTTイフをご愛顧いただきますようよろしくお願いいたします。

株式会社エヌ・ティ・ティ・イフ
代表取締役社長
杉原 弘茂

【用語解説】
・InsurTech
Insurance(保険)とTechnology(テクノロジー)から成る造語。保険版のFinTechのこと。
・Enabler
他の人の行動に力を貸す人。後援者、支え手。
・RPA(Robotic Process Automation)
ホワイトカラーのデスクワーク(主に定型的な作業)を、パソコンやサーバー上にあるソフトウェア型のロボットが代行・業務の自動化を実現する概念。
・API(Application Programming Interface)
ソフトウェアが互いにやりとりするのに使用するインタフェースの仕様のこと。
・Society5.0
内閣府の第5期科学技術基本計画において提唱されたサイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)。
・SDGs
2015年9月の「国連持続可能な開発サミット」で採択された、2030年までに取り組むべき17の目標。NTTグループは、2016年9月に賛同を表明。